2023年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その7) 久しぶりのお呼ばれ 第十は五沙弥先生が友人の馬溲検校(ばしゅうけんぎょう)の家に招かれるお話です。馬溲検校は作曲家・箏曲家の宮城道雄氏をモデルとしていて、琴に関するエピソードも語られています。今回は宮城検校の演奏する琴の […]
2023年10月30日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その6) 三鞭酒(シャンパン)が待ち切れない! 第七は「出田羅迷君が長い顔をして来ている」と訪ねてきた教え子をいじるところから始まります。狗爵舎君が入手した三鞭酒を五沙弥先生の家で一緒に開けようという趣向ですが、当の本人がなかなか […]
2023年10月26日 / 最終更新日時 : 2024年12月13日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その5) 二晏寺での猫協議会 原典(「吾輩は猫である」の風景その1・参照)ではあまり猫付き合いをしなかった「吾輩」ですが、贋作では猫の協議会に出席するなど、比較的社交的な性格になっています。ちなみに猫の協議会とは(猫に関する)大き […]
2023年10月25日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その4) もう一人の百閒先生が登場 今回、五沙弥家を訪問しているのは風船画伯と鰐果蘭哉(わにはからんや)の2人です。蘭哉君の共産主義の話から始まり、ストライキで得をした話、線香を焚く場所についてなどテーマが転々とします。また、五沙 […]
2023年10月24日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その3) 教え子たちが集合 今回は、ドイツ語教師だった五沙弥先生の古い教え子たち3人が集まり、当時の思い出を語りながら歌ったり詩を暗唱したりしているにぎやかなストーリーです。途中から若い教え子も加わり更に賑やかになっていきます。今 […]
2023年10月23日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その2) 増える訪問者 「贋作猫」の第二(今回)では「吾輩(アビシニア)」は甕から出て久しぶりの正月の雰囲気を味わいます。原典「猫」の第二では苦沙弥の教え子や友人から「吾輩」について触れた年賀状をもらい「新年来多少有名になった」と […]
2023年10月20日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その1) 明治から昭和にタイムスリップ 1906年(明治39年)の「吾輩は猫である」のラストシーン(「吾輩は猫である」の風景9最終回・参照)では「吾輩」は酔いが回って甕に落ちてしまいます。「南無阿弥陀仏」と唱えながら意識を失った「 […]
2023年9月16日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その9最終回) 寒月君と金田娘との顛末 舞台は主人の家、迷亭と独仙が囲碁する横で、前回の最後に帰省した寒月が主人や東風と会話中です。寒月はヴァイオリンを手に入れるための苦労話を披露したあとに、(噂になっていた金田の娘でなく)地元の娘と結 […]
2023年9月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その8) 迷亭の伯父や教え子らが訪問 「ダムダム弾事件(前回参照)」があってから1週間ほどたったある日、主人は「南向きの六畳」の書斎で見出しなみを整えています。そこに迷亭がちょん髷にフロックコートというユニークな恰好をした伯父を連 […]
2023年9月13日 / 最終更新日時 : 2024年10月1日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その7) 学生を使ったいやがらせ&その顛末 前回は平和な日々を送っていた珍野家でしたが今回は少し物騒な雰囲気になってきます。主人には理由はよくわかりませんが、家の近くにある私立中学の生徒たちからやってきて騒音や不法侵入などのいやが […]