2023年11月9日 / 最終更新日時 : 2024年6月15日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その3) 第二の手記(後半) 葉蔵は中学の「五年に進級せず、四年修了のままで、東京の高等学校に受験して合格」。東京では堀木という画学生と出会い、行動をともにするなかで都会生活にも慣れていきました。さらに、銀座のカフェで会った女性に […]
2023年11月7日 / 最終更新日時 : 2023年11月9日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その2) 第二の手記(前半) 「人間失格」の第二の手記には中学校から東京にある高等学校の時代までが描かれています。そのなかでも今回は、前半の中学生の部分までの風景を追っていきます。大庭葉蔵は幼少期(「人間失格」の風景その1・参照) […]
2023年11月6日 / 最終更新日時 : 2023年11月7日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その1) 三枚の写真と第一の手記 「人間失格」は太宰治の自伝的な中編小説で、亡くなる直前に脱稿されたので遺書的作品ともされています。架空の語り手が「はしがき」と「あとがき」を記し、主人公(太宰治≒大庭葉蔵)の手記をはさむ形式で描か […]
2023年11月1日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その8最終回) 出田羅迷君の借金をめぐる話 第十二は五沙弥先生の家に出田羅名君と風船画伯が訪問している場面から始まります。先生は唐突に「出田君、君には二円五十銭貸しがある」と催促しその経緯を語りますが、途中から話が脱線していきます。吾輩 […]
2023年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その7) 久しぶりのお呼ばれ 第十は五沙弥先生が友人の馬溲検校(ばしゅうけんぎょう)の家に招かれるお話です。馬溲検校は作曲家・箏曲家の宮城道雄氏をモデルとしていて、琴に関するエピソードも語られています。今回は宮城検校の演奏する琴の […]
2023年10月30日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その6) 三鞭酒(シャンパン)が待ち切れない! 第七は「出田羅迷君が長い顔をして来ている」と訪ねてきた教え子をいじるところから始まります。狗爵舎君が入手した三鞭酒を五沙弥先生の家で一緒に開けようという趣向ですが、当の本人がなかなか […]
2023年10月26日 / 最終更新日時 : 2024年12月13日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その5) 二晏寺での猫協議会 原典(「吾輩は猫である」の風景その1・参照)ではあまり猫付き合いをしなかった「吾輩」ですが、贋作では猫の協議会に出席するなど、比較的社交的な性格になっています。ちなみに猫の協議会とは(猫に関する)大き […]
2023年10月25日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その4) もう一人の百閒先生が登場 今回、五沙弥家を訪問しているのは風船画伯と鰐果蘭哉(わにはからんや)の2人です。蘭哉君の共産主義の話から始まり、ストライキで得をした話、線香を焚く場所についてなどテーマが転々とします。また、五沙 […]
2023年10月24日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その3) 教え子たちが集合 今回は、ドイツ語教師だった五沙弥先生の古い教え子たち3人が集まり、当時の思い出を語りながら歌ったり詩を暗唱したりしているにぎやかなストーリーです。途中から若い教え子も加わり更に賑やかになっていきます。今 […]
2023年10月23日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その2) 増える訪問者 「贋作猫」の第二(今回)では「吾輩(アビシニア)」は甕から出て久しぶりの正月の雰囲気を味わいます。原典「猫」の第二では苦沙弥の教え子や友人から「吾輩」について触れた年賀状をもらい「新年来多少有名になった」と […]