宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の風景(その4最終回)
南十字星を越えて
「小さな停車場」を出発した銀河鉄道はインデアンの猟などを見せながら高原を進みます。高原から川の谷まで急勾配を降りていくとジョバンニの心は少しずつ晴れていき、少女とも親しく話すようになりました。蠍座を通過して南十字星に到着すると少女たちは降りていきます。乗客はジョバンニとカムパネラの二人っきりになりますが・・・・・・
高原のインデアン
「『ええ、ええ、もうこの辺はひどい高原ですから。』うしろの方で誰かとしよりらしい人のいま眼がさめたという風ではきはき談(はな)している声がしました。
「とうもろこしだって棒で二尺も孔をあけておいてそこへ播かないと生えないんです。」
「そうですか。川まではよほどありましょうかねえ、」
「ええええ河までは二千尺から六千尺あります。もうまるでひどい峡谷になっているんです。」
「そうそうここはコロラドの高原じゃなかったろうか、ジョバンニは思わずそう思いました。カムパネルラはまださびしそうにひとり口笛を吹き、女の子はまるで絹で包んだ苹果(りんご)のような顔いろをしてジョバンニの見る方を見ているのでした。突然とうもろこしがなくなって巨きな黒い野原がいっぱいにひらけました。」
車窓のコロラド高原に擬した高原にはトウモロコシ畑があり,白い鳥の羽根を頭につけ弓を持つインディアンが登場する。当時,種山ヶ原に飼料用のトウモロコシ畑もあり(詩「軍馬補充部主事」),また詩「種山と種山ヶ原」に「じつにわたくしはけさコロラドの高原の/白羽を装ふ原始の射手のやうに/検土杖や図板をもって…」とあるので,インディアンは賢治自身の投影,高原は種山ヶ原である。
出典:宮沢賢治の銀河沿岸の景観描写のモデルはどこか、2008年度日本地理学会秋季学術大会・2008年度東北地理学会秋季学術大会、米地 文夫、抄録より
上に引用させていただいた文献によると「コロラド高原」のモデルは「種山ヶ原」とのこと。賢治が好んで訪れた高原で「種山ヶ原」や「風の又三郎」といった他の童話にも登場します。ここでは下に引用した「種山ヶ原」を力強く走る「銀河鉄道」の姿を想像してみましょう。
出典:Mildseven10mg (Edited by 663h), Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Taneyama011-b.jpg
前回の「小さな停車場」で聞こえ始めたドボルザーク「新世界から」とカムパネルラの口笛(星めぐりの歌)はまだ続き(銀河鉄道の夜の風景その3・参照)、新たな登場人物が現れます。
「新世界交響楽はいよいよはっきり地平線のはてから湧きそのまっ黒な野原のなかを一人のインデアンが白い鳥の羽根を頭につけたくさんの石を腕と胸にかざり小さな弓に矢を番えて一目散に汽車を追って来るのでした。」
少年(?)「あら、インデアンですよ。インデアンですよ。ごらんなさい。」
「黒服の青年も眼をさましました。ジョバンニもカムパネルラも立ちあがりました。」
少女「走って来るわ、あら、走って来るわ。追いかけているんでしょう。」
青年「いいえ、汽車を追ってるんじゃないんですよ。猟をするか踊るかしてるんですよ。」
「青年はいまどこに居るか忘れたという風にポケットに手を入れて立ちながら云いました。」
出典:Johann Bayer, Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Johann_Bayer_-_Uraniometria_-_Southern_Birds.jpg
「インデアンはぴたっと立ちどまってすばやく弓を空にひきました。そこから一羽の鶴がふらふらと落ちて来てまた走り出したインデアンの大きくひろげた両手に落ちこみました。インデアンはうれしそうに立ってわらいました。」
上にはヨハン・バイエルによって描かれた星座図「ウラノメトリア(1603年)」から「インデアン座(中央上側)」と「鶴座(左上)」の部分を引用いたしました。インデアンに鶴を射させることによって「銀河鉄道」の進んだ道筋を暗示しているという説もあります。
高原から谷への下り
「『ええ、もうこの辺から下りです。何せこんどは一ぺんにあの水面までおりて行くんですから容易じゃありません。こののたがあるもんですから汽車は決して向うからこっちへは来ないんです。そら、もうだんだん早くなったでしょう。』さっきの老人らしい声が云いました。」
高原から列車は激しく揺れつつ下るのも,同日付の詩「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」(異稿に銀河軽便鉄道の名あり)の猿ヶ石川の谷を下る際の描写と同じである。
出典:宮沢賢治の銀河沿岸の景観描写のモデルはどこか、2008年度日本地理学会秋季学術大会・2008年度東北地理学会秋季学術大会、米地 文夫、抄録より
こちらの「傾斜」のある場所については上に引用させていただいた文献によると、「猿ヶ石川の谷」の周辺とのことです。
今も釜石線の一番の難所は,この仙人峠越えである。・・・・・・そして,釜石線にはもう1つ,仙人峠と同じ最急25‰の峠越えがある。花巻から遠野平野に入る坂で,その坂に登りかかる位置にあるのが,達曽部川橋梁と宮守川橋梁である。・・・・・・達曽部川橋梁は,軽便鉄道時代の1915(大正4)年建設のプレートガーター橋を,1943(昭和18)年の改軌工事にあたってそのまま包み込むかたちで,鉄筋コンクリートのカテナリーアーチ橋としたものである。
出典:土木学会公式サイト、推奨土木遺産、達曽部川橋梁、宮守川橋梁(釜石線)
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/214
一方、上に引用させていたいた説明文では「達曽部川橋梁」や「宮守川橋梁」も「傾斜」のある場所とのこと。猿ヶ石川の近くという条件を加えると「達曽部川橋梁」もその候補となります。以下には「達曽部川橋梁」付近のストリートビューを引用いたしました。
「どんどんどんどん汽車は降りて行きました。崖のはじに鉄道がかかるときは川が明るく下にのぞけたのです。ジョバンニはだんだんこころもちが明るくなって来ました。・・・・・・どんどんどんどん汽車は走って行きました。室中のひとたちは半分うしろの方へ倒れるようになりながら腰掛にしっかりしがみついていました。ジョバンニは思わずカムパネルラとわらいました。」
ここでは、明るい川を眺めて気持ちが晴れていくジョバンニの姿をイメージしてみましょう。
工兵による架橋訓練や発破
銀河鉄道は川伝いに走ります。
「向うとこっちの岸に星のかたちとつるはしを書いた旗がたっていました。
ジョバンニ「あれ何の旗だろうね。」
カムパネルラ「さあ、わからないねえ、地図にもないんだもの。鉄の舟がおいてあるねえ。」
ジョバンニ「ああ。」
少女「橋を架けるとこじゃないんでしょうか。」
ジョバンニ「あああれ工兵の旗だねえ。架橋演習をしてるんだ。けれど兵隊のかたちが見えないねえ。」
下には大正時代の架橋訓練の動画を引用させていただきました。「舟がおいてある」、「兵隊のかたちが見えない」とあるので、ジョバンニたちが見たのは橋が架け終わった状態(6:50のあたり)だったと思われます。
「その時向う岸ちかくの少し下流の方で見えない天の川の水がぎらっと光って柱のように高くはねあがりどぉと烈しい音がしました。」
カムパネルラ「発破だよ、発破だよ。」
「その柱のようになった水は見えなくなり大きな鮭や鱒がきらっきらっと白く腹を光らせて空中に抛(ほう)り出されて円い輪を描いてまた水に落ちました。ジョバンニはもうはねあがりたいくらい気持が軽くなって云いました。」
ジョバンニ「空の工兵大隊だ。どうだ、鱒やなんかがまるでこんなになってはねあげられたねえ。僕こんな愉快な旅はしたことない。いいねえ。」
以下にはダイナマイトなどを爆発させて魚を捕る「発破漁(ダイナマイト漁)」の写真を引用いたしました。宮沢賢治の短編作品「さいかち淵」にも大人たちがかけた発破の音を聞いて集まってくる子供たちが描かれています。ここではカムパネルラやジョバンニたちが発破の音や成果に興奮している様子を想像してみましょう。
出典:Drajay1976, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E0%B4%A4%E0%B5%8B%E0%B4%9F%E0%B5%8D%E0%B4%9F%E0%B4%AF%E0%B4%BF%E0%B4%9F%E0%B5%8D%E0%B4%9F%E0%B5%81%E0%B4%B3%E0%B5%8D%E0%B4%B3_%E0%B4%AE%E0%B5%80%E0%B5%BB_%E0%B4%AA%E0%B4%BF%E0%B4%9F%E0%B5%81%E0%B4%A4%E0%B5%8D%E0%B4%A4%E0%B4%82.jpg
ジョバンニ「あの鱒なら近くで見たらこれくらいあるねえ、たくさんさかな居るんだな、この水の中に。」
女の子「小さなお魚もいるんでしょうか。」
ジョバンニ「居るんでしょう。大きなのが居るんだから小さいのもいるんでしょう。けれど遠くだからいま小さいの見えなかったねえ。」
「ジョバンニはもうすっかり機嫌が直って面白そうにわらって女の子に答えました。」
とあります。
さそりの火
「川の向う岸が俄かに赤くなりました。楊の木や何かもまっ黒にすかし出され見えない天の川の波もときどきちらちら針のように赤く光りました。まったく向う岸の野原に大きなまっ赤な火が燃されその黒いけむりは高く桔梗いろのつめたそうな天をも焦こがしそうでした。ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔ったようになってその火は燃えているのでした。」
ジョバンニ「あれは何の火だろう。あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだろう。」
カムパネルラ「蝎(さそり)の火だな。」
少女「あら、蝎の火のことならあたし知ってるわ。」
「蠍の火」とは下に引用したさそり座のアンタレスのことです。赤く輝く一等星で蠍の心臓部にあたりますが、賢治は「星めぐりの歌」のなかで「あかいめだまのさそり」という歌詞を付けています。
出典:写真AC、射手座と蠍座
https://www.photo-ac.com/main/detail/1301890&title=%E5%B0%84%E6%89%8B%E5%BA%A7%E3%81%A8%E8%A0%8D%E5%BA%A7
ジョバンニ「蝎の火ってなんだい。」
少女「蝎がやけて死んだのよ。その火がいまでも燃えてるってあたし何べんもお父さんから聴いたわ。」
ジョバンニ「蝎って、虫だろう。」
少女「ええ、蝎は虫よ。だけどいい虫だわ。」
ジョバンニ「蝎いい虫じゃないよ。僕博物館でアルコールにつけてあるの見た。尾にこんなかぎがあってそれで螫されると死ぬって先生が云ったよ。」
少女「そうよ。だけどいい虫だわ、お父さん斯う云ったのよ。むかしのバルドラの野原に一ぴきの蝎がいて小さな虫やなんか殺してたべて生きていたんですって。するとある日いたちに見附かって食べられそうになったんですって。」
さそりは逃れようとして井戸に落ち、溺れそうになったとのこと
少女(続き)「・・・・・・そのときさそりは斯う云ってお祈りしたというの、どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちに呉れてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。って云ったというの。そしたらいつか蝎はじぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって燃えてよるのやみを照らしているのを見たって。・・・・・・」
ジョバンニ「そうだ。見たまえ。そこらの三角標はちょうどさそりの形にならんでいるよ。」
南十字星(サウザンクロス)
青年「もうじきサウザンクロスです。おりる支度をして下さい。」
少年「僕も少し汽車へ乗ってるんだよ。」
青年「ここでおりなけぁいけないのです。」
少年「厭だい。僕もう少し汽車へ乗ってから行くんだい。」
ジョバンニ「僕たちと一緒に乗って行こう。僕たちどこまでだって行ける切符持ってるんだ。」
少女「だけどあたしたちもうここで降りなけぁいけないのよ。ここ天上へ行くとこなんだから。」
ジョバンニ「天上へなんか行かなくたっていいじゃないか。ぼくたちここで天上よりももっといいとこをこさえなけぁいけないって僕の先生が云ったよ。」
少女「だっておっ母さんも行ってらっしゃるしそれに神さまが仰っしゃるんだわ。」
ジョバンニ「そんな神さまうその神さまだい。」
少女「あなたの神さまうその神さまよ。」
ジョバンニ「そうじゃないよ。」
すると青年が笑いながらこう言いました。
青年「あなたの神さまってどんな神さまですか。」
ジョバンニ「ぼくほんとうはよく知りません、けれどもそんなんでなしにほんとうのたった一人の神さまです。」
ジョバンニは青年の質問に対し、うまく答えられませんでした。
以下は前々回(銀河鉄道の夜の風景その2・参照)も引用させていただいたプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」の予告編です。こちらの1:10くらいにサウザンクロスに到着する場面が描かれています。
「『ハルレヤハルレヤ。』明るくたのしくみんなの声はひびきみんなはそのそらの遠くからつめたいそらの遠くからすきとおった何とも云えずさわやかなラッパの声をききました。そしてたくさんのシグナルや電燈の灯のなかを汽車はだんだんゆるやかになりとうとう十字架のちょうどま向いに行ってすっかりとまりました。」
青年たち三人は降りていきます。
「そして見ているとみんなはつつましく列を組んであの十字架の前の天の川のなぎさにひざまずいていました。そしてその見えない天の川の水をわたってひとりの神々しい白いきものの人が手をのばしてこっちへ来るのを二人は見ました。」
ジョバンニ「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸さいわいのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
カムパネルラ「うん。僕だってそうだ。」
ジョバンニ「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
カムパネルラ「僕わからない。」
出典:No machine-readable author provided. Alain r assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons、Southern Cross constellation
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Crux.jpg
「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ。」カムパネルラが少しそっちを避けるようにしながら天の川のひととこを指さしました。
「石炭袋(Coal Sack)」は南十字星に隣接する暗黒星雲で、多量のダストが背後の星からの光を遮ぎり、暗く見えるとのことです。上に引用した写真のように、銀河鉄道は南十字星から下側の「石炭袋」に向かって行きました。
ジョバンニ「僕もうあんな大きな暗(やみ)の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」
カムパネルラ「ああきっと行くよ。ああ、あすこの野原はなんてきれいだろう。みんな集ってるねえ。あすこがほんとうの天上なんだ。あっあすこにいるのぼくのお母さんだよ。」
・・・・・・
ジョバンニ「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」
「ふりかえって見ましたらそのいままでカムパネルラの座っていた席にもうカムパネルラの形は見えずただ黒いびろうどばかりひかっていました。」
銀河の旅の終わり
「ジョバンニは眼をひらきました。もとの丘の草の中につかれてねむっていたのでした。胸は何だかおかしく熱(ほて)り頬にはつめたい涙がながれていました。・・・・・・そしてたったいま夢であるいた天の川もやっぱりさっきの通りに白くぼんやりかかりまっ黒な南の地平線の上では殊にけむったようになってその右には蠍座の赤い星がうつくしくきらめき、そらぜんたいの位置はそんなに変ってもいないようでした。」
下には銀河鉄道がたどった星々を一望できるパノラマ写真を引用させていただきました。
「ジョバンニは一さんに丘を走って下りました。まだ夕ごはんをたべないで待っているお母さんのことが胸いっぱいに思いだされたのです。」
配達忘れ(銀河鉄道の夜の風景その1・参照)の牛乳を受け取ったジョバンニは家路を急ぎます。
「そしてしばらく木のある町を通って大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になってその右手の方、通りのはずれにさっきカムパネルラたちのあかりを流しに行った川へかかった大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立っていました。」
やぐらのある大きな橋のモデルは昭和7年に架け替えられた朝日橋という説が有力です。下に朝日橋竣工時の絵葉書の写真を引用させていただきました。
出典:宮沢賢治・花巻市民の会公式サイト、完成当時の朝日橋絵はがき、朝日橋開通記念、昭和7年12月落成式(花巻市博物館蔵)
https://ihatovstn.jp/old-photo/streets/
「十字になった町かどや店の前に女たちが七八人ぐらいずつ集って橋の方を見ながら何かひそひそ談しているのです。それから橋の上にもいろいろなあかりがいっぱいなのでした。」
ジョバンニ「何かあったんですか。」
近所の人「こどもが水へ落ちたんですよ。」
ジョバンニがあわてて橋の方へ走って河原へおりると、そこにはカムパネルラと一緒だったマルソがいました
マルソ「ジョバンニ、カムパネルラが川へはいったよ。」
ジョバンニ「どうして、いつ。」
マルソによるとカムパネルラは川に落ちたザネリを泳いで助けたあと、行方不明になっているとのこと。
「魚をとるときのアセチレンランプがたくさんせわしく行ったり来たりして黒い川の水はちらちら小さな波をたてて流れている」
川のまわりにはカムパネルラを探索する人々がランプを照らしていて、さらに下流には銀河がきれいに映っていました。
「下流の方は川はば一ぱい銀河が巨きく写ってまるで水のないそのままのそらのように見えました。・・・・・・ジョバンニはそのカムパネルラはもうあの銀河のはずれにしかいないというような気がしてしかたなかったのです。」
出典:Yellowstone National Park from Yellowstone NP, USA, Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Milky_Way_%26_Meteor,_Yellowstone_Lake_(28648496370).jpg
上には水面(湖)に天の川が映ったパノラマ写真を引用いたしました。ジョバンニが見ていたものこちらのような幻想的な風景だったかもしれません。
旅行などの情報
種山ヶ原(種山高原)
「銀河鉄道の夜」でインデアンが鶴の猟をしていた「コロラド高原」のモデルといわれています。標高約870mの物見山(種山)を頂点として岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市まで広がる高原地帯です。こちらの自然を愛した宮沢賢治はたびたび訪れ、「種山ヶ原」や「風の又三郎」といった童話の題材にしました。なかでも「物見山」は「イギリス海岸」や「鞍掛山」などとともに「イーハトーブの風景地」のひとつに選ばれていて、山頂からの360度の眺望が得られる人気の登山スポットとなっています。
また、種山ヶ原の中腹には「星座の森」という設備の整ったアウトドア施設があるので、そちらを拠点にして登山やハイキングを楽しむのもよいでしょう。夜になると上に引用させていただいた写真のように「銀河鉄道の夜」の世界を思わせる絶景を満喫できます。
基本情報
【住所】岩手県気仙郡住田町世田米字子飼沢30-39(道の駅・種山ヶ原ぽらん)
【アクセス】東北自動車道水沢ICから約35分
【参考URL】https://www.town.sumita.iwate.jp/kanko/taneyama.html