2019年12月31日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その7最終回) 時代の流れ 朝鮮戦争の予感 小説は1948年7月現在。韓国と北朝鮮の間には不穏な空気が流れ、戦争が勃発しそうな情勢でした。戦争が始まれば進駐軍たちは朝鮮に移動すると考えられます。進駐軍とのコネを利用した払い下げ部品をもと […]
2019年12月30日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その6) それぞれの戦後 戦争で夫を奪われた房江の姪たち 多くの人が犠牲になった第二次大戦。戦争が集結しても夫を失った妻たちの苦しい生活が続きます。房江の姉・あや子の娘である美津子や直子の姉妹も結婚後すぐに夫が出征し戻ってくること […]
2019年12月27日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その5) 妻・房江の生い立ち 幼少時代 ここでは小説のもう一人の主人公ともいえる房江の人生をイメージしていきたいと思います。神戸の中山手で生まれた房江は兄・姉のいる末っ子として生まれました。1歳の時に母が亡くなると、放蕩者として知 […]
2019年12月24日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その4) 伸仁が病気に 六甲道駅前の医院 朝起きると妻の房江が息子・伸仁がおかしいと熊吾の部屋に飛び込んできます。伸仁は顔色が悪くぐったりとしています。驚いた熊吾はかかりつけの六甲道駅前の筒井医院に直行。営業時間前ですが無理やり開 […]
2019年12月21日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その3) 当時の大阪の風景 タイヤ販売のルート 中古タイヤの販売を再開した熊吾。ここでは柳田元雄に200本のタイヤを届けたときの記述から当時の大阪の風景を追ってみます。熊吾は下の地図で出入橋(右上)付近にある運送店に行きタイヤの配 […]
2019年12月16日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その2) 再出発 松坂商会に戻るように説得しにいった井草は岐阜から出てくることになりましたが熊吾の再起への課題は山積みでした。松坂商会のビル跡にはバラックの建物が建てられ見知らぬ輩が勝手に商売をしています。資金源として確保していた […]
2019年12月11日 / 最終更新日時 : 2023年3月27日 haekon 流転の海 宮本輝著「流転の海」の風景(その1) はじめに この小説は宮本輝氏の父・熊市氏を主人公のモデルにした小説とされています。小説の中では松坂熊吾(まつざかくまご)なる名前。小説の第一章で生まれる伸仁は著者自身がモデルになっています。時代は昭和22年・戦後2年後の […]
2019年12月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月6日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫著「遠野殺人事件」の風景(その3最終回) 遠野周辺の風景 ここではエピローグに記されている遠野周辺の風景・もしかしたら犯行現場として犯人が候補にリストアップしたかもしれないスポットをご紹介します。 平庭高原 犯人が犯行の起点とした新花巻空港の近くにある「平庭高原 […]
2019年12月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月6日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫著「遠野殺人事件」の風景(その2) 吉田巡査部長 この事件の担当になったのは吉田宗平巡査部長。47歳の職務に忠実な刑事です。周りを気にせず突っ走ってしまうため上からは煙たがれるタイプ。主人公の瑠璃子と吉田刑事を中心に物語が進んでいくことになります。 フィル […]
2019年12月5日 / 最終更新日時 : 2023年4月6日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫著「遠野殺人事件」の風景(その1) 物語の概要 昨年(2018年)に惜しまれつつお亡くなりになった有名作家・内田康夫氏の人気小説です。民話と伝説の里・遠野で起きた殺人事件の謎を推理する物語。テレビドラマ化もされている名探偵・浅見光彦や信濃のコロンボ・竹村警 […]