2020年2月28日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その7) 唐の旅 漂着する 日本を出発して1日目は順風。2日目から逆風になりしばらくすると他の船との連絡が取れなくなります。通常では10日程度で到着する大陸が一か月たっても見えず食糧も尽きてきます。皆が不安そうな顔を浮かべている時 […]
2020年2月20日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その6) 遣唐使船 日本は推古天皇の時代から隋へ2回、唐へ16回の公式使節を送りますが困難な航海でした。大きな原因の一つが造船技術の低さ。中国や朝鮮などと比べて100年以上も遅れていたともいわれます。たらいのように底が平たく箱が海 […]
2020年2月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その5) 最澄も渡唐を決意 最澄の思想 最澄が比叡山にこもった理由として当時の仏教への不信感がありました。「奈良仏教は宗教でなくて論なのではないか」というもの。インドを起源とする論理学や認識論について研究するのみで釈迦のように解脱 […]
2020年2月14日 / 最終更新日時 : 2023年4月12日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その4) 華厳経から密教へ 空海の師・勤操(ごんぞう) 空海が長年師事した勤操は大安寺の別当(長官)でした。学生時代から寺に出入りしていた空海は勤操に魅かれ、勤操も空海の才能を認めていました。空海は勤操のそばで世話をする「近事(ご […]
2020年2月12日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その3) 四国での修行 大滝嶽にて 修行場所を近畿エリア以外に求めた空海は故郷のある四国を目指します。そのころ都では富山県の立山や山形県の羽黒山など霊山として有名な場所があり多くの修験者が修行に励んでいました。空海はそのような「北 […]
2020年2月11日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その2) 大学を中退 空海の姿 小説でイメージされている大学時代の空海の姿は「丸顔で中肉、肩の肉が厚く、重心がさがっているために両足ががに股」な「脂っけがねばっこく、異常な精気を感じさせる」と、清らかな貴公子という印象からは遠い印 […]
2020年2月5日 / 最終更新日時 : 2023年9月30日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その1) はじめに 司馬遼太郎氏は「坂の上の雲」や「竜馬がゆく」などの歴史小説で今も人気の作家です。司馬氏自ら「この稿は小説である」と記述しているように、史実をもとにしながらも「(空海を)肉眼でみる」ために人間らしい空海が描かれて […]
2020年2月3日 / 最終更新日時 : 2023年9月30日 haekon 風の歌を聴け 村上春樹著「風の歌を聴け」の風景(その4最終回) 夏休みの終わり 大学の夏休みも終わりに近づき東京に戻る日もせまっています。「僕」は「取り残されるような」気持ちになってふさぎ込む鼠を誘ってプールに出かけます。一方、前回(「風の歌を聴け」の風景(その3))、仲直りをした「 […]