2020年3月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月25日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その1) 魅力的な上級生たち 「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」は井上靖氏の自伝的小説で、尋常小学校時代を描いた「しろばんば」の続編です。洪作は浜松で親とともに一年の中学校生活を送りますが、中学二年になって沼津中学に転校し、再び親元 […]
2020年3月26日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その12最終回) 兜率天(とそつてん)へ 高野山 空海はインドの霊鷲山(釈迦が説法をした所)や中国の五台山などの例を挙げ日本にも仏教の道場が欲しいと朝廷に上奏します。その山の候補としては当時まだ人跡の絶えた場所だった現在の高野山でした。若 […]
2020年3月24日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その11) 最澄との出会いと決裂 乙訓(おとくに)寺へ 空海は嵯峨天皇からの命令を受けて京都にある乙訓寺の管理を任されることになります。書の友人でもある空海に近くにいてほしいとの理由が大きかったと司馬氏はいいます。また、桓武天皇の実 […]
2020年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その10) 不空に倣う 不空三蔵 不空三蔵は直接の師・恵果の師匠だった人です。北インドの身分の高い家に生まれ長安でインド僧から密教を学んだとされます。さらに「大師(空海)は不空のうまれかわりである」といる思想が弟子たちの間で伝承され […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その9) 密教の論理化 最澄の「将来目録」 空海よりも1年も前に帰国した最澄は持ち帰った経典の目録を朝廷に提出します(将来目録)。渡唐の目的だった天台宗の経典の他、密教の経典も少しだけ交じっていました。実は日本への船待ちが発生した […]
2020年3月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その8) 密教の伝授 長安での生活 密教の伝法を受けるために入唐した空海。唐の第一人者は恵果(えか)和尚でした。すぐに門をたたくかと思いきや長安に入って5か月間連絡をとった形跡がありません。何をしていたのかということについては「わ […]