2024年12月26日 / 最終更新日時 : 2024年12月26日 haekon 実歴阿房列車先生 平山三郎「実歴阿房列車先生」の風景(その4) 東北本線阿房列車・奥羽本線阿房列車 今回は「実歴阿房列車先生」の東北編です。盛岡の昔の学生と会うという「用事」を伴う、「阿房列車」としては異例の旅でした。用事を済ませた後、浅虫温泉・秋田・横手・山形・仙台の名旅館に宿泊、 […]
2024年12月21日 / 最終更新日時 : 2024年12月21日 haekon 実歴阿房列車先生 平山三郎「実歴阿房列車先生」の風景(その3) 鹿児島阿房列車 今回は「実歴阿房列車」から「鹿児島阿房列車(前章)(後章)」の部分を追っていきましょう。広島の宿で酔いがまわった山系君は「山椒魚や海鼠は消極的だ」という名言を残しました。また、博多では紹介された宿が存在し […]
2024年12月18日 / 最終更新日時 : 2024年12月18日 haekon 実歴阿房列車先生 平山三郎「実歴阿房列車先生」の風景(その2) 特別阿房列車・区間阿房列車 今回からは「ヒマラヤ山系」こと平山三郎氏からみた「阿房列車」を追いましょう。「特別阿房列車」では山系君の貧相なカバンや車内販売のバナナのシーンを取り上げます。また「区間阿房列車」での先生との会 […]
2024年12月16日 / 最終更新日時 : 2024年12月16日 haekon 実歴阿房列車先生 平山三郎「実歴阿房列車先生」の風景(その1) 阿房列車を走らせるまで 阿房列車(第一阿房列車の風景その1など・参照)の「ヒマラヤ山系」のモデルでもある平山三郎氏が、内田百閒の実像を描いたエッセイです。昭和十七年、国鉄で編集の仕事をしていた平山氏が百閒先生に原稿を依頼 […]
2023年11月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その5最終回) 第三の手記(後半) シヅ子母娘の幸せを壊すのを恐れた葉蔵は彼女のもとを去り、京橋のスタンド・バーのマダムのところに居場所を見つけました。そこでも荒れた生活が続きますが、近くの煙草屋の娘・ヨシ子を内縁の妻にしたのをきっかけ […]
2023年11月13日 / 最終更新日時 : 2023年11月13日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その4) 第三の手記(前半) 事件の取調べを受けた葉蔵は「父の東京の別荘に出入りしていた書画骨董商の渋田」の保護下に置かれます。その後、渋田のもとから逃げた葉蔵は堀木の家に向かい、そこで出会ったシングルマザーのシヅ子の家に転がり込 […]
2023年11月9日 / 最終更新日時 : 2024年6月15日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その3) 第二の手記(後半) 葉蔵は中学の「五年に進級せず、四年修了のままで、東京の高等学校に受験して合格」。東京では堀木という画学生と出会い、行動をともにするなかで都会生活にも慣れていきました。さらに、銀座のカフェで会った女性に […]
2023年11月7日 / 最終更新日時 : 2023年11月9日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その2) 第二の手記(前半) 「人間失格」の第二の手記には中学校から東京にある高等学校の時代までが描かれています。そのなかでも今回は、前半の中学生の部分までの風景を追っていきます。大庭葉蔵は幼少期(「人間失格」の風景その1・参照) […]
2023年11月6日 / 最終更新日時 : 2023年11月7日 haekon 人間失格 太宰治「人間失格」の風景(その1) 三枚の写真と第一の手記 「人間失格」は太宰治の自伝的な中編小説で、亡くなる直前に脱稿されたので遺書的作品ともされています。架空の語り手が「はしがき」と「あとがき」を記し、主人公(太宰治≒大庭葉蔵)の手記をはさむ形式で描か […]
2023年11月1日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 haekon 贋作吾輩は猫である 内田百閒「贋作吾輩は猫である」の風景(その8最終回) 出田羅迷君の借金をめぐる話 第十二は五沙弥先生の家に出田羅名君と風船画伯が訪問している場面から始まります。先生は唐突に「出田君、君には二円五十銭貸しがある」と催促しその経緯を語りますが、途中から話が脱線していきます。吾輩 […]