2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その3) 猫世界から人の世界へ 「どこまでも人間になりすましているのだから、交際をせぬ猫の動作は、どうしてもちょいと筆に上りにくい」とあるように「吾輩」は仲のよかった三毛子(「吾輩は猫である」の風景その2・参照)が亡くなったことも […]
2023年9月4日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その2) ユニークな人が集まる主人の家 「吾輩」の主人(=漱石先生)は人がくると「高利貸にでも飛び込まれた様に不安な顔付をして玄関の方を見る」というほど人付き合いが苦手でです。ところが、前回の「金縁眼鏡の美学者(迷亭)」のように、 […]
2023年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月9日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その1) 吾輩、登場 「吾輩は猫である」は夏目漱石の処女作で「吾輩」と自称する名前のない猫の視点から人間社会を描いた長編小説です。親や兄弟たちと「薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた」吾輩は、(その家の)書生により家族から […]
2023年8月15日 / 最終更新日時 : 2024年10月15日 haekon 野の春 宮本輝「野の春」の風景(その5最終回) 昭和43年の春を迎えて 熊吾は中古車販売店「ハゴロモ」の運営だけでなく、木俣の高級チョココートとフランス料理店とのコラボを成功させ、森井博美の遺産相続に手を貸すなど精力的に活動していました。また、挨拶に行った伸仁を門前払 […]
2023年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年10月11日 haekon 野の春 宮本輝「野の春」の風景(その4) 「大将」の仕事に奔走 時代は昭和42年後半、「いざなぎ景気」により国民の生活は豊かになっていきますが、学生運動の激化など暗いニュースもありました。熊吾は「大将」としての仕事を果たすため佐竹や博美、木俣などの面倒をみるため […]
2023年8月3日 / 最終更新日時 : 2024年10月8日 haekon 野の春 宮本輝「野の春」の風景(その3) 伸仁が二十歳に 昭和42年、「この子が二十歳になるまでは絶対に死なん」と誓った伸仁が二十歳を迎えました。別居中の熊吾も誕生日を一緒に過ごし、感極まってあまり涙を流す場面も!また、熊吾が地元に戻っていた頃、ビルマから復員し […]
2023年7月7日 / 最終更新日時 : 2024年10月5日 haekon 野の春 宮本輝「野の春」の風景(その2) 明彦の結婚・タネの引っ越し 昭和41年の夏、房江は淡路島の民宿へ、伸仁は白馬岳でテニス合宿とそれぞれのお盆休みを満喫。熊吾の妹・タネの息子・明彦が結婚することになり、熊吾と房江は仲人を依頼されます。そして、タネは蘭月ビル […]
2023年7月6日 / 最終更新日時 : 2024年10月3日 haekon 野の春 宮本輝「野の春」の風景(その1) 昭和41年の春 「野の春」は宮本輝氏の「流転の海」シリーズの最終巻です。昭和41年の春、伸仁は一浪して大学に入り、次の年には熊吾がその時までは生きると約束した20歳を迎えようとしています。また、多幸クラブの社員食堂で働く […]
2023年5月31日 / 最終更新日時 : 2024年10月1日 haekon 長流の畔 宮本輝「長流の畔」の風景(その4最終回) 東京オリンピックの時代 新幹線の開通や東京オリンピックの開幕を迎え、日本は活気にあふれていました。熊吾は糖尿病や指の大怪我、歯槽膿漏の治療のため病院通いが続きますが、伸仁が成人するまで元気でいることがモチベーションになっ […]
2023年5月30日 / 最終更新日時 : 2024年9月28日 haekon 長流の畔 宮本輝「長流の畔」の風景(その3) 追い詰められる房江 房江や伸仁とやり直したい熊吾は何度もシンエー・モータープールに足を運びますが、拒絶されたり間が悪かったりで状況はいっこうに改善しません。また、モータープールには松坂板金塗装の東尾が現金化した不渡手形の […]