2020年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年12月5日 haekon 第三阿房列車 内田百閒「第三阿房列車」の風景(その3) 隧道の白百合・四国阿房列車 「次は四国に渡ろう」と考えた先生は山系君とルートを練り、「大阪港から船に乗り、室戸岬を廻って高知へ上陸」、「土讃線に乗り、阿波池田で徳島本線に乗り換えて徳島へ行く」ことにします。そして、昭和二 […]
2020年9月18日 / 最終更新日時 : 2023年12月4日 haekon 第三阿房列車 内田百閒「第三阿房列車」の風景(その2) 房総花眼鏡・房総阿房列車 1953年の12月後半、百閒先生は「今度は向きを変えて、手近の房総へ出かけよう」と考えます。近場ですが「手前の市川、船橋までしか知らないので、その先の旅程を考えるのは大変新鮮な興奮を覚える」との […]
2020年9月18日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 haekon 第三阿房列車 内田百閒「第三阿房列車」の風景(その1) 長崎阿房列車 第二阿房列車・雷九州阿房列車(・・・の風景・参照)を走らせてから3か月半ほどたった昭和28年10月、「長崎に行こうと思う」と思い立ち、「長崎行二三等急行、第三七列車『雲仙』」に乗り込みます。食堂車に「悠久六 […]
2020年8月28日 / 最終更新日時 : 2024年7月22日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その7最終回) さまざまな人生模様 戦後十年を経た大阪はカラフルな服装に身を包んだ女性が増える一方、白衣の傷痍軍人なども歩く混沌とした状況でした。きんつば屋や中華料理店の経営は順調ですが、タクシーの運転手を殴って警察に連行される出来事も […]
2020年8月27日 / 最終更新日時 : 2024年7月4日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その6) きんつば屋を開店 昭和二十九年末の夕方、伸仁を迎えに出かけた房江は、<柳のおばはん>の売春小屋を大男が素手で破壊するという事件を目撃します。明けて正月、家族三人でお出かけしますが、あまりの混雑に伸仁が迷子になる場面も!ま […]
2020年8月27日 / 最終更新日時 : 2024年6月29日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その5) 食餌療法を開始 前回(血脈の火の風景その4・参照)、糖尿病の宣告を受けた熊吾は京都の病院で診察を受け、教育入院をすることになります。そこでは食餌療法と運動の二本立てで生活習慣を改善する指導を受けました。また、資金調達の仲 […]
2020年8月27日 / 最終更新日時 : 2024年7月5日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その4) 台風被害と城崎への旅 新たにプロパンガス代理店という事業を始めた熊吾ですが、台風による水害のためテントパッチ工業の主要資材である接着剤を全て失ってしまいます。更に千代麿の将棋仲間の医師から糖尿病の宣告を受けることに!また […]
2020年8月12日 / 最終更新日時 : 2024年6月27日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その3) ヨネや麻衣子は金沢へ&ヒサは行方不明に 熊吾のところに増田伊佐男の子を産んだ浦辺ヨネが現れ、仕事の斡旋を依頼します。熊吾は城崎にある千代麿の愛人(故人)のお店を小料理屋として活用することを勧め、軌道に乗ってくると、離婚に […]
2020年7月31日 / 最終更新日時 : 2024年6月20日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その2) 熊吾の新事業と伸仁の小学校生活 熊吾は思いついた3つの商売(消火用ホースの修繕・雀荘・中華料理店)を同時に立ち上げました。他にも観音寺のケンというヤクザ者との出会いや周栄文の娘・麻衣子とその夫・井手とのトラブルなどがあり […]
2020年7月19日 / 最終更新日時 : 2024年7月5日 haekon 血脈の火 宮本輝「血脈の火」の風景(その1) 大阪での生活を開始 「血脈の火」は熊吾が故郷の南宇和から大阪に戻って1年弱が経った昭和28年の春から始まります。大阪の街は大部復興してきましたが、まだ戦地からの引揚者も多く、大戦の影響が残っていました。戦後生まれの伸仁も […]