2020年4月11日 / 最終更新日時 : 2024年1月27日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その6) 上級生グループの仲間入り 一ノ瀬少年に誘われて上級生たちの同人雑誌会員になろうと決意した洪作は、藤尾のもとを訪れます。そしてラーメン屋で仲間たちへの紹介を受け、彼らの言動に魅力を感じます。一方、旧友である増田や小林との仲 […]
2020年4月9日 / 最終更新日時 : 2024年1月24日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その5) 湯ヶ島への帰省 中学三年の冬休み、洪作は久しぶりに湯ヶ島に帰省します。祖父母の住む「上の家」を拠点にし、門野原の伯父の家に宿泊したり、湯ヶ島の温泉旅館で母と正月を過ごしている一ノ瀬洋三を訪ねたりしました。また、湯ヶ島の子 […]
2020年4月7日 / 最終更新日時 : 2024年1月22日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その4) 沼津で二つの家を訪問 中学三年も後半になり、洪作は沼津にある唯一軒の親戚・かみきを訪ねます。小学校時代(しろばんばの風景その5・参照)以来会っていなかったかみきの姉妹たちは美しく成長し、周辺の男子生徒からも話題になってい […]
2020年4月4日 / 最終更新日時 : 2024年2月5日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その3) 破天荒な上級生&堅実な同級生 図画の時間に写生に出かけた洪作は、藤井や木部といった上級生たちと再会し、彼らの行動や言動に同級生たちにはない魅力を感じました。また、彼らに比べて平凡と思っていた増田や小林が将来について夢を語 […]
2020年4月2日 / 最終更新日時 : 2024年1月25日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その2) 鞄を紛失 二学期に入るとすぐに洪作は鞄を紛失するという事件を起こし、本人はもちろん友人や先生、伯母たちはさまざまな反応を示します。今回はこのようなストーリーを、通学路の風景や当時の教科書などを参照しながら追っていきましょ […]
2020年3月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月25日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その1) 魅力的な上級生たち 「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」は井上靖氏の自伝的小説で、尋常小学校時代を描いた「しろばんば」の続編です。洪作は浜松で親とともに一年の中学校生活を送りますが、中学二年になって沼津中学に転校し、再び親元 […]
2020年3月26日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その12最終回) 兜率天(とそつてん)へ 高野山 空海はインドの霊鷲山(釈迦が説法をした所)や中国の五台山などの例を挙げ日本にも仏教の道場が欲しいと朝廷に上奏します。その山の候補としては当時まだ人跡の絶えた場所だった現在の高野山でした。若 […]
2020年3月24日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その11) 最澄との出会いと決裂 乙訓(おとくに)寺へ 空海は嵯峨天皇からの命令を受けて京都にある乙訓寺の管理を任されることになります。書の友人でもある空海に近くにいてほしいとの理由が大きかったと司馬氏はいいます。また、桓武天皇の実 […]
2020年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その10) 不空に倣う 不空三蔵 不空三蔵は直接の師・恵果の師匠だった人です。北インドの身分の高い家に生まれ長安でインド僧から密教を学んだとされます。さらに「大師(空海)は不空のうまれかわりである」といる思想が弟子たちの間で伝承され […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎著「空海の風景」の景色(その9) 密教の論理化 最澄の「将来目録」 空海よりも1年も前に帰国した最澄は持ち帰った経典の目録を朝廷に提出します(将来目録)。渡唐の目的だった天台宗の経典の他、密教の経典も少しだけ交じっていました。実は日本への船待ちが発生した […]