2019年12月24日 / 最終更新日時 : 2024年6月26日 haekon 流転の海 宮本輝「流転の海」の風景(その4) 昭和二十三年の冬 井草に裏切りをそそのかした海老原太一(流転の海の風景その3・参照)を懲らしめようと、熊吾は彼の事務所を訪ね、(存命の)井草の墓参りに誘いました。現地で不穏な空気を感じた海老原は熊吾に謝罪しますが恨み言も […]
2019年12月21日 / 最終更新日時 : 2024年5月21日 haekon 流転の海 宮本輝「流転の海」の風景(その3) 新しいメンバーで再出発 河内善助という戦前からの仲間が伸仁の誕生祝いにやってきます。河内は井草正之助が海老原太一にそそのかされて熊吾を裏切る危険があると指摘しますが、会社の資金は持ち逃げされてしまいました。傷心の熊吾のも […]
2019年12月16日 / 最終更新日時 : 2024年5月11日 haekon 流転の海 宮本輝「流転の海」の風景(その2) 再出発に向けて 松坂ビル跡には熊吾に断りもなく闇市のバラック小屋が建てられ、会社の再興には程遠い状態でした。闇市の裏にはやくざ組織が関わっていて熊吾も危険な目に会いますが、辻堂という新しい仲間の活躍で土地の取り戻しに成功 […]
2019年12月11日 / 最終更新日時 : 2024年7月24日 haekon 流転の海 宮本輝「流転の海」の風景(その1) 伸仁を授かる 「流転の海」シリーズは宮本輝氏の父・熊市氏を主人公・松坂熊吾(まつざかくまご)のモデルとした小説です。シリーズ第一部の「流転の海」は1982年から連載が開始され、第九部「野の春」(「野の春」の風景・参照)を […]
2019年12月9日 / 最終更新日時 : 2024年12月9日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫「遠野殺人事件」の風景(その3最終回) 真犯人は誰? 吉田と留理子は佐藤卓(遠野殺人事件の風景その2・参照)の愛人から、彼が遠野の事件とは無関係であると聴き、罪を着せられて殺されたと判断しました。吉田は佐藤の殺害を企てた主犯として夏目部長をマークし、さらにその […]
2019年12月7日 / 最終更新日時 : 2024年12月6日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫「遠野殺人事件」の風景(その2) 遺品のカメラを手がかりに 被害者の河合貴代のカメラには同僚の松永貞子も写っていました。会社でも不仲とされる二人が一緒にいた理由が不明のまま貞子犯人説が固まります。そんな中、フィルムのトリックに気付いた留理子は第三者の可能 […]
2019年12月5日 / 最終更新日時 : 2024年12月9日 haekon 遠野殺人事件 内田康夫「遠野殺人事件」の風景(その1) 五百羅漢で殺人事件発生 推理作家・内田康夫さんの初期作品で、民話の里・遠野を舞台にしています。名探偵・浅見光彦や信濃のコロンボ・竹村警部といった内田作品でもおなじみのキャラクターは登場しませんが、巧妙に仕組まれたトリック […]
2019年12月3日 / 最終更新日時 : 2024年1月10日 haekon しろばんば 井上靖「しろばんば」の風景(その7最終回) 多感な時期を迎えた洪作 小学六年に進級した洪作は女性というものを意識する二つの出来事を体験します。また、新学期から中学受験のために若い教師のところに通い、睡眠時間を削って勉強をしますが、予想もしない事件が待ち受けていまし […]
2019年12月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月17日 haekon しろばんば 井上靖「しろばんば」の風景(その6) 下田への旅・洪作や村の転機 故郷を再訪するおぬい婆さんに付き添った洪作は、はじめての南伊豆への景色に感動します。また、山の中で椎茸栽培の研究に没頭する父方の祖父・を訪問し、仕事に対するひたむきな態度や人間性に感銘を受けま […]
2019年11月28日 / 最終更新日時 : 2024年1月5日 haekon しろばんば 井上靖「しろばんば」の風景(その5) 洪作をとりまく女性たち 今回は洪作の周辺に登場する女性たちに視点を当てていきます。沼津の親戚の家では我が儘いっぱいに育った姉妹の言動に驚かされます。また、叔母のさき子との悲しいお別れも「しろばんば」前半の最後を飾る悲しい […]