2020年4月7日 / 最終更新日時 : 2024年1月22日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その4) 沼津で二つの家を訪問 中学三年も後半になり、洪作は沼津にある唯一軒の親戚・かみきを訪ねます。小学校時代(しろばんばの風景その5・参照)以来会っていなかったかみきの姉妹たちは美しく成長し、周辺の男子生徒からも話題になってい […]
2020年4月4日 / 最終更新日時 : 2024年2月5日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その3) 破天荒な上級生&堅実な同級生 図画の時間に写生に出かけた洪作は、藤井や木部といった上級生たちと再会し、彼らの行動や言動に同級生たちにはない魅力を感じました。また、彼らに比べて平凡と思っていた増田や小林が将来について夢を語 […]
2020年4月2日 / 最終更新日時 : 2024年1月25日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その2) 鞄を紛失 二学期に入るとすぐに洪作は鞄を紛失するという事件を起こし、本人はもちろん友人や先生、伯母たちはさまざまな反応を示します。今回はこのようなストーリーを、通学路の風景や当時の教科書などを参照しながら追っていきましょ […]
2020年3月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月25日 haekon 夏草冬濤 井上靖「夏草冬濤」の風景(その1) 魅力的な上級生たち 「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」は井上靖氏の自伝的小説で、尋常小学校時代を描いた「しろばんば」の続編です。洪作は浜松で親とともに一年の中学校生活を送りますが、中学二年になって沼津中学に転校し、再び親元 […]
2020年3月26日 / 最終更新日時 : 2024年11月30日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その12最終回) 兜率天へ 空海の書は変幻自在で実体がつかめないとのこと。真蹟を参照しながら「空海の風景」を追っていきましょう。空海は仏教の呪術部門に過ぎなかった密教を体系化し「真言宗」を開創します。修禅の道場として高野山を開き、官寺の東 […]
2020年3月24日 / 最終更新日時 : 2024年11月27日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その11) 最澄との交流と決裂 空海の住む乙訓寺を最澄が訪れ、密教についての教えを乞います。空海が高雄山寺に移ると、最澄も山内に滞在し灌頂も受けますが、文字のみで密教を理解しようとする最澄の態度に空海は不満を募らせていきました。そし […]
2020年3月12日 / 最終更新日時 : 2024年11月21日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その10) 不空に倣う 京に上れとの勅令が下り、空海は高雄山寺に移りました。また、唐で「五筆和尚」と呼ばれた空海のもとに嵯峨天皇から揮毫の依頼があり、その後、二人との親交が生まれます。「薬子の変」で世情が不安定になると、空海は恵果の […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2024年11月18日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その9) 正統な密教の伝法者は? 最澄が密教を持ち帰ったことを喜んだ桓武天皇は彼に日本初の灌頂を行わせます。この時点で最澄は密教の第一人者になりました。ところが、帰国した空海が「御請来目録」を提出すると、朝廷は二人の密教の内容を調 […]
2020年3月6日 / 最終更新日時 : 2024年11月25日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その8) 真言密教の正嫡に即位 空海はサンスクリット語などを学ぶかたわら、多くの文人たちとも交流を持ち、評判を高めていきます。そして、密教の第一人者である恵果和尚のもとを訪れると、恵果は一目で空海の能力を悟り、法統を譲ると宣言しま […]
2020年2月28日 / 最終更新日時 : 2024年11月9日 haekon 空海の風景 司馬遼太郎「空海の風景」の風景(その7) 唐の旅 那ノ津で準備を整えた遣唐使船(空海の風景の風景その6・参照)は7月に唐に向けて出港しますが、天候などの影響により、はるか南方に漂着しました。このとき空海が書いた名文は漂着地周辺を管轄する福州長官に感銘を与え、遣唐 […]