2023年9月16日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その9最終回) 寒月君と金田娘との顛末 舞台は主人の家、迷亭と独仙が囲碁する横で、前回の最後に帰省した寒月が主人や東風と会話中です。寒月はヴァイオリンを手に入れるための苦労話を披露したあとに、(噂になっていた金田の娘でなく)地元の娘と結 […]
2023年9月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月16日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その8) 迷亭の伯父や教え子らが訪問 「ダムダム弾事件(前回参照)」があってから1週間ほどたったある日、主人は「南向きの六畳」の書斎で見出しなみを整えています。そこに迷亭がちょん髷にフロックコートというユニークな恰好をした伯父を連 […]
2023年9月13日 / 最終更新日時 : 2024年10月1日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その7) 学生を使ったいやがらせ&その顛末 前回は平和な日々を送っていた珍野家でしたが今回は少し物騒な雰囲気になってきます。主人には理由はよくわかりませんが、家の近くにある私立中学の生徒たちからやってきて騒音や不法侵入などのいやが […]
2023年9月13日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その6) 新しいもの好きの迷亭&珍野家の日常風景 迷亭がやってきてパナマ帽や万能挟といった当時流行りのアイテムを(世間知らずの)主人や細君に対し自慢そうに披露します。また、「吾輩」は健康のためにさまざまな運動方法を試し、主人はひん […]
2023年9月7日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その5) 寒月を巡って友人や教え子が訪問 実業界の大物である金田氏はさまざまな人脈を生かして寒月君(初登場はその2を参照)の身辺調査をします。そして、寒月君に娘の結婚相手としてふさわしい資格(=博士の学位)を取らせようと画策をしま […]
2023年9月6日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その4) 金田夫人の訪問 前回までは主人の家で、友人や教え子たちがよもやま話を楽しむ平和な毎日が続いていましたが、ある日、金田という実業家の夫人が訪問し、状況は一変します。夫人の用件は娘の結婚相手の候補である寒月君の身辺調査でした […]
2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その3) 猫世界から人の世界へ 「どこまでも人間になりすましているのだから、交際をせぬ猫の動作は、どうしてもちょいと筆に上りにくい」とあるように「吾輩」は仲のよかった三毛子(「吾輩は猫である」の風景その2・参照)が亡くなったことも […]
2023年9月4日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その2) ユニークな人が集まる主人の家 「吾輩」の主人(=漱石先生)は人がくると「高利貸にでも飛び込まれた様に不安な顔付をして玄関の方を見る」というほど人付き合いが苦手でです。ところが、前回の「金縁眼鏡の美学者(迷亭)」のように、 […]
2023年9月1日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 haekon 吾輩は猫である 夏目漱石「吾輩は猫である」の風景(その1) 吾輩、登場 「吾輩は猫である」は夏目漱石の処女作で「吾輩」と自称する名前のない猫の視点から人間社会を描いた長編小説です。親や兄弟たちと「薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた」吾輩は、(その家の)書生により家族から […]